BCな日々のメモ

中年にさしかかったところで若年性乳がん。 Breast Cancerな日々のメモ。

リスク

1回目のFEC投与のため入院。
主治医の上のちょっと偉い先生が病室に来た。告知の時、進行してるのか?の問いに答えてくれた先生だ。この先生、はっきりものを言うところが好き。
「現状では(ザンクトガレンのリスク分類表でいうところの)中リスクか高リスク。どちらになるかは手術でリンパ節転移数をみないとなんとも言えない。」
知ってるよ、そんなの。
と思いつつ、「どうせ高リスクでしょ。最悪の場合を考えて治療したい」というと、
「まだわからない。その考え方だと治療をしすぎてしまうこともあるよ」と。脱毛などの副作用を一通り説明した後、「他になにか不安なことはある?」と聞かれた。
「今は特に...」と言いかけると、「不安だらけだよなぁ...がんばろうな」と握手して出て行った。
それまでは大丈夫だったのに急に涙がボロボロ出た。

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この時の私は治療しすぎでもいいと思っていた。というか、治療しすぎなんてことありえないと思ってた。抗癌剤をやる時点でもうなんでも来いだと。
グレード3の若年性乳がんと、気付いて一ヶ月でなんとなく大きくなっている気がするしこり、今思えば根拠はそれだけだったのだけれど。