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BCな日々のメモ

中年にさしかかったところで若年性乳がん。 Breast Cancerな日々のメモ。

最終病理全文

病理 画像


■組織診断
Breast,right,Bt+Ax
 Invasive ductal carcinoma, scirrhous carcinoma,13x8mm in size,f(+),surgical margin(-),n(-)[Level1;0/5,Level2;0/2]
■組織所見
右乳房から皮下乳腺全摘された120x90x20mm大の乳腺組織(37x12mm大のskinflapを伴う)
および所属リンパ節が提出された。
肉眼的には割面Mを中心として径8x5mm大、
周囲との境界がやや不明瞭な腫瘍が観察される。
皮膚への明らかな浸潤は認められない。
乳頭側断端近傍の娘結節は不明瞭である。
組織学的に上述の腫瘍では、索状胞巣や小型充実性胞巣、
小型の管状構造を形成するcarcinoma cellの浸潤性増殖が観察される。
carcinoma cellは大小不同、類円形〜軽度不整形のクロマチンの粗な濃染核を有している。
核小体の腫大や核分裂像は目立たない。腫瘍の中心部には、
比較的広範な不整形の線維化巣が認められる。
以上はscirrhous carcinomaに相当する所見と考えられる。

Scarff-Bloom-Richardson's grading systemでは、3+2+1=6でGrade2と考えられる。
carcinomaは、乳腺周囲脂肪組織への浸潤を示す(標本上の浸潤径は13x8mm大)。
皮膚にはcarcinomaは認められない。乳管内進展は目立たない。
リンパ管侵襲は中等度、静脈侵襲は軽度と考える。
外科的切除断片にはcarcinomaは認められない。

乳頭側断端近傍の割面Fでは、深部断端近傍に径2.5x2mm大、
拡張した乳管内への上皮の乳頭状増殖が見られる。
核の腫大や濃染に乏しく、intraductal papilloma(※乳管内乳頭腫)と考える。
また、割面Hの皮膚剥離面側近傍に、径1.5x1.3mm大、
硝子化を伴う結節状の線維化(陳旧化したfibroadenoma(※乳腺線維腺腫)と推測する)が観察される。
乳頭側断端直下の娘結節と記載された病変は、これらのいずれかと考えられる。

提出されたリンパ節には、metastasisは認められない。
その詳細は[Level1;0/5,Level2;0/2]である。
標本#24を用いて、エストロゲン受容体(ER)、プロゲステロン受容体(PgR)、
Her2蛋白発現に関する免疫組織学的検索を施行した。
ERは、70-80%のcarcinoma cellで陽性である。
PgRは、部位による差異が目立ち、全体の20-30%程度のcarcinoma cellに陽性を示す。
Her2は、スコア1(〜0)である。

<要約>
・腫瘍径8x5mm
・浸潤性硬癌
・悪性度2(!)「3+2+1=6」の内訳ってなんだろう...
・脈管侵襲あり
・断端陰性
・他のしこりはたぶん乳腺症
・リンパ節転移なし0/7
・ER強陽性、PgR弱陽性、Her2陰性(+1)